ブラッター氏FIFA会長5選 日本が“体制刷新”訴えない理由

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 バラマキ政治の勝利ということか。

 現職副会長などの汚職事件に揺れる国際サッカー連盟(FIFA)は29日、総会(スイス)を開き会長選挙を実施。5選を目指す現職のブラッター会長(79)と、ヨルダンのアリ・フセイン王子(39=現副会長)の一騎打ちは、1回目の投票でブラッター氏133票、アリ王子73票。両候補とも全体の3分の2の票を獲得できず、過半数の得票で当選が決まる2度目の投票に持ち越されたが、アリ王子が辞退し、ブラッター現会長が勝利した。

 それにしても今回の会長選の結果に日本は胸を撫で下ろしたのではないか。

 欧州サッカー連盟のプラティニ会長は総会前日、ブラッター会長に辞任を迫り、イングランドサッカー協会のグレッグ・ダイク会長も18年W杯ロシア大会をボイコットする可能性を示唆したと地元紙が報じた。

 その一方で、日本サッカー協会の大仁会長は、アジア連盟がブラッター支持を表明していたため、その方針に従う意向を示していた。

 FIFAは、10年南アや18年ロシアの招致の際にも、幹部が多額の裏金を手にしたとの疑惑もある。日本は欧米諸国とは異なり、スポーツの八百長や賄賂などには激しい嫌悪感を持っている。ただし、疑惑の会長であろうと、ブラッター続投は日本にとって好都合のはずだ。

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