高速サーブに屈し錦織全仏4強ならず 全米に続き“弱点”露呈

公開日: 更新日:

 現地メディアのテニス担当者がいう。

「体格で劣るケイは、高速サーブでエースを決められるか、かろうじてリターンして得意のラリー戦に持ち込んでもパワフルなショットで徐々に押し込まれていく。クレーの今大会も強烈なサーブがない選手だとストレート勝ちできるが、ツォンガには序盤、高速サーブであっさり崩された。敗因はケイがいうような強風だけではない」

 それにしても、この敗戦を誰より悔しがり、そして落胆したのは錦織のコーチ、マイケル・チャンではなかったか。身長175センチのチャンは、錦織が生まれた1989年の全仏に優勝している。4回戦では世界ランク1位のレンドルをセットカウント0-2から大逆転。足がけいれんしても試合を続け、アンダーサーブという“奇襲”もみせて勝ったこの試合は、ローランギャロスの観衆を歓喜の渦に巻き込み、今でも伝説となっている。決勝戦もグランドスラム優勝3回のエドバーグ(スウェーデン)をフルセットの末に破った。成長著しい錦織には「同じ舞台で優勝を」と願っていたに違いない。弟子にはまだ、4大大会制覇の実力はないということなのか……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒