高速サーブに屈し錦織全仏4強ならず 全米に続き“弱点”露呈

公開日: 更新日:

 3時間45分の激戦も最後は力負けだった。テニスの全仏オープン男子シングルス準々決勝、第5シードの錦織圭(25・世界ランク5位)は第14シードのJ・W・ツォンガ(30=フランス・同15位)にフルセットの末敗れた。

 ツォンガのサービスで始まったこの試合、錦織はいきなり208キロの高速サーブで先制パンチをくらう。その後もツォンガのサーブと正確なフォア、重い球質に苦しめられゲームの主導権を握られた。第2ゲームではネットにかけるミスを連発。ツォンガに最初のブレークを許す。

 過去の対戦成績は錦織の4勝1敗。優位に立つと見られていたが、「最初はほぼ風にやられた。自分の作戦が当てはまらなかった」という錦織は、その後も一方的な展開で第1セットを落とした。

「風がある中、『早く決めないと』と思って、攻め急いでしまった」という第2セットもサーブで崩され、ミスも止まらない。不甲斐ない自分への苛立ちでラケットを放り投げる、らしくない姿も見せた。

 試合の流れが変わったのは2-5で迎えた第8ゲーム直前。強風により会場設備の一部が破損。ケガ人も出て、周辺の安全確認のために約40分間の中断となった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理