錦織が3回戦進出の全仏 今年は球足遅く「ナダル有利」の指摘

公開日: 更新日:

 全仏テニス男子シングルス2回戦(27日)に臨んだ第5シードの錦織圭(25=世界ランク5位)は、センターコートでトマス・ベルッシ(27=同40位)と対戦。前週のジュネーブオープン(クレー)に優勝している188センチのサウスポーが放つ、重くスピンの利いたサーブに苦戦するも3-0で勝った。

「タフな試合だったが勝ててよかった。(相手は)クレーで調子よかったので、いつもより緊張した。長いストローク戦になることはわかっていた。(攻撃は)いつもより変化を加えた。どっちに転んでもおかしくない1セット目が取れたのが大きかった」(錦織)

■赤土が水分を含めばさらにナダル有利に

 全仏の舞台といえばローランギャロスだが、「今年は例年に比べて球足が遅い」との声が多い。錦織も1回戦に勝った直後、「(会場の)ローランギャロスは少し(球足が)遅くてラリーが続く」と語っていた。テニスジャーナリストの塚越亘氏が言う。

「もしかしたら主催者は、大会6連覇(全仏通算10勝目)のかかるナダル(28=同7位・スペイン)に有利な硬度にしているのではないか。ナダルは昨年、手首の故障や虫垂炎の手術などでラケットが握れない日々が多く、練習不足で今季を迎えた。本調子とはいえない。世界ランク1位のジョコビッチ(28=セルビア)も、今大会に勝てばグランドスラム全制覇となるが、クレバーなジョコビッチより、必死にボールにくらいつく純朴なプレースタイルのナダルの方が欧州ファンは多い。主催者は、スケジュールやコートの硬さなどはある程度調整できる。クレー王者の完全復活劇を期待しているとしても不思議ではありません」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」