「好ドロー」にも落とし穴 全仏初戦快勝の錦織圭に“難題山積”

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 全仏1回戦に登場した第5シードの錦織圭(25・世界ランク5位)は、地元フランスのP・マチュー(33=同123位)に3-0で勝利。2回戦にコマを進めた。

「まずは1勝できてうれしく思う。ここの(クレー)コートは(少し球足が)遅くてラリーが続きやすい。大事なゲーム、2セット目の最後を取れて集中力高め、3セットで勝てた。戦術をしっかり組み立てていけば、いいテニスができると思う」(錦織)

 今回の組み合わせは、ジョコビッチ(28・同1位)や6連覇がかかるクレーの王者・ナダル(28・同7位)とは決勝まで当たらない。スポーツ紙は、「恵まれたドロー」というが、テニスジャーナリストの塚越亘氏がこう語る。

「シード選手は、1回戦は勝って当たり前と思われている。錦織選手は重圧のかかる試合をものにして、とりあえず安心したことでしょう。でも、欧州選手にとって全仏は特別な大会です。欧州の国々はテレビでほとんどの試合をカバーする。生活の一部になっているといっても過言ではない。ウィンブルドン(全英)以上に勝ちたいと思っている選手は多い。球足が遅いクレーの試合は波乱が多い。ちょっとした隙からゲームの主導権を握られてしまうと苦戦します」

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