「好ドロー」にも落とし穴 全仏初戦快勝の錦織圭に“難題山積”

公開日: 更新日:

 全仏1回戦に登場した第5シードの錦織圭(25・世界ランク5位)は、地元フランスのP・マチュー(33=同123位)に3-0で勝利。2回戦にコマを進めた。

「まずは1勝できてうれしく思う。ここの(クレー)コートは(少し球足が)遅くてラリーが続きやすい。大事なゲーム、2セット目の最後を取れて集中力高め、3セットで勝てた。戦術をしっかり組み立てていけば、いいテニスができると思う」(錦織)

 今回の組み合わせは、ジョコビッチ(28・同1位)や6連覇がかかるクレーの王者・ナダル(28・同7位)とは決勝まで当たらない。スポーツ紙は、「恵まれたドロー」というが、テニスジャーナリストの塚越亘氏がこう語る。

「シード選手は、1回戦は勝って当たり前と思われている。錦織選手は重圧のかかる試合をものにして、とりあえず安心したことでしょう。でも、欧州選手にとって全仏は特別な大会です。欧州の国々はテレビでほとんどの試合をカバーする。生活の一部になっているといっても過言ではない。ウィンブルドン(全英)以上に勝ちたいと思っている選手は多い。球足が遅いクレーの試合は波乱が多い。ちょっとした隙からゲームの主導権を握られてしまうと苦戦します」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理