著者のコラム一覧
小野俊哉ノンフィクション作家

1961年岡山出身。スポーツ・アクセス㈲取締役社長。早大理工学部卒、味の素、住友金属工業を経て、03年同社設立。プロ野球、メジャーリーグの記録を分析、評論し各メディアやメジャー球団に情報を提供している。

西武中村か日ハム中田か…パ初「60本塁打」の必要条件とは

公開日: 更新日:

 パでは中村剛也西武)と中田翔日本ハム)の空中戦が熱い。

 11日時点で中村18本、中田19本。他をリードするが、しかし、今のペースで残り試合を打っても45本塁打。どこかインパクトが薄いのだ。50発、いや、パ初の60本塁打には何が必要か。

 和製最後の50発は2002年の松井秀喜巨人)。6月まで15本も7月11発、8月13発と投手がバテる夏場に量産した。優勝争いがからむ9~10月は11発と苦しんだが、最終戦1試合前に咆哮の2発。50本塁打を手土産にヤンキースへと旅立った。中村、中田も夏場に打ち込むことで大台が見えてくる。

 東京五輪の64年に王貞治(巨人)が樹立した当時の日本新55本塁打は49年間も破られなかった。ストライク(以降S)順の本塁打率を調べよう。本塁打率とは(打数÷本塁打)。小さいほど優れている。結果は0S→1S→2Sの順に、8.08→5.10→16.8。王は1Sで激しく打ち込んでいる。初球などから投球を読んでいたのだろう。

■「2Sでも仕留める精度」と「読みの一発」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性