稽古嫌いの横綱白鵬 “妙技”の「後の先」今さら試す笑止千万

公開日: 更新日:

 相撲ファンのみならず、武道経験者も「何が後の先だ?」と呆れているに違いない。

 12日初日の7月場所に向け調整を行っている横綱白鵬(30)。8日は出稽古に来た友綱部屋の力士たちを相手に汗を流した。

 この白鵬が取り組んでいるのが「後の先」だ。大横綱双葉山が会得していた立ち合い。常日頃から「双葉山を尊敬している」と口にする白鵬だけに、何が何でもモノにしたいのだろう。5日の出稽古でも大関稀勢の里相手に「後の先」を試すも、うまくはいかなかったようだ。

 しかし、あの白鵬が「後の先」とはちゃんちゃらおかしい。「後に動いて先を取る」という意味の後の先は、相撲だけではなく多くの武道に共通する基本にして極意。相手を先に動かした上で、その動きばなを捉えなくてはいけない。相撲ならば立ち合いで一瞬遅れたように見えても、組んだ時には有利な形になっている、ということだ。相手の攻めを受けた上で勝つ横綱相撲とも異なり、何よりも集中力、観察力、反応力が問われる。一朝一夕で会得できるものではなく、日々の稽古の積み重ね以外にない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず