早実・清宮はすでに“丸裸” プロも驚く強豪校の「情報収集力」

公開日: 更新日:

 在京球団の関東地区担当スカウトが言う。

「清宮は確かにスケールが大きい。将来的に楽しみな選手であることは否定しないが、現時点ではまだ打者としての弱点が少なくない。オープンスタンスで構え、内角球に対しては腕を畳んでうまく打つ。が、畳み過ぎた腕が伸びてこないから、外角球や落ちる球にはもろさが出る。西東京大会準決勝の日大三戦で2三振を喫したのが象徴的。落ちる球にことごとくバットが空を切り、第4打席はスライダー、外に逃げるチェンジアップで3球三振を食らった。今の高校野球、特に強豪校の情報収集力、分析力はプロも顔負けだから。すでに清宮の弱点は徹底的に研究されて丸裸にされていると断言できる」

■あらゆる手段を使ってデータ収集

 データ分析といえば、日刊ゲンダイのコラム「鬼の視点」でお馴染みの小倉清一郎前横浜高野球部長が、高校球界では「大家」として名を馳せる。

 対戦相手の打者の特徴、打球の方向、投手の球種、得意なボール、クセ、バッテリーの配球パターンなどをA3の紙にびっしり書き記した「小倉メモ」は、プロ野球関係者が見てもため息を漏らすクオリティーである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾