「“亜大式”で鍛えられた」 広島・菊池涼介が語る高校球児時代

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 鉄の掟も多かった。部の禁止事項である。グラブから指を出す。横から投げる。革手袋、打撃時のヒジあて・スネあてなどの「装飾」。冬の重ね着、アンダーシャツなどを人に借りること。買い食い全般。買い食いがダメだから、炭酸はもちろんのこと、ジュースも飲めなかった。

「腹が減っても購買でパン一つ買えない。どうしてもジュースが飲みたい時はクラスメートに買ってきてもらって教室でこっそり飲んでいた。内野手なら横からスナップスローがしたいのにダメ。きつかったのは指出しと重ね着ですね。硬式野球なんだからグラブから左手の人さし指を出さないと痛い。だからバレないようにと、キャッチャーミットのような指カバーがはやった。カバーがあれば指を出しても見えないでしょう。長野の冬は氷点下。ピチピチのアンダーシャツの上に長袖を着て寒さをしのぎたいのに、時々重ね着チェックがあって、長袖を脱がされて雪が降る中ノースリーブで練習したり……。今は笑えるけど、当時はしんどかったですね」

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