ミス後の切り替えの悪い松山 “バウンスバック”でデイと大差

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【全米プロゴルフ選手権】

 「今季最後のメジャーなので優勝を狙いたい」

 ファンに期待をもたせた松山英樹(23)だったが、最終日は74と4日間ワースト。通算3アンダー37位タイは、今季メジャー4戦で一番成績が悪かった。

 今大会は天候に恵まれて、スコアが伸びた。ところが、最終日の松山は2番から3連続ボギーと先に崩れた。5番で初バーディーを決めるも、8番でティーショットを大きく右に曲げてロストボール。このホールはダブルボギー。前半は4つもスコアを落としてターン。その後も1メートルのバーディーパットを外すなど集中力を欠き、後半は2つ盛り返すのがやっとだった。
「上にいけそうなところでいけなかったり、そういうもどかしさがあった。勝つためには、まだまだ相当レベルの差があると思います」(松山)

 米ゴルフ事情に詳しいゴルフライターの吉川英三郎氏がこう言う。

「松山の弱点はメンタル面の切り替えの悪さです。どんなプロでもボギーやダブルボギーを打つことはある。それをいかに引きずらないかが、トッププロの証しです。しかし、松山はそれが決定的に欠けている。米ツアーのバウンスバック(オーバーパーの次のホールでアンダーパーを取る確率)を見ると、松山は14.47%で195位です。優勝したJ・デイは34.21%でトップ、ジョーダン・スピースは6位の27.63%と、明らかに差があります」

 スコアを崩したのはただ単に実力不足だ。ホールアウト後の会見で「状態が良くなかった」とふてくされた態度をとっている限り、いつまでたってもメジャーでは勝てない。

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