貧打よりむしろ深刻…若手先発候補育たぬ巨人投手陣の惨状

公開日: 更新日:

 試合前、珍しい顔がグラウンドに下りてきた。

 四国アイランドリーグの高知に所属する元阪神藤川球児(35)が25日、ヤクルト巨人戦を中継するテレビ局のゲスト解説者として神宮球場を訪問。練習中の原監督ら巨人ナインと談笑し、関係者から「きょう投げてよ。ピッチャー、苦しいんだよ」と冷やかされると、満面に笑みを浮かべてかぶりを振っていた。

「いや、冗談じゃなくなるかもしれませんよ」

 そう言って巨人のチーム関係者が続ける。

「貧打ばかりにスポットが当たりますが、本当に深刻なのは投手陣ですから。7勝のポレダ、10勝のマイコラスの2人の新外国人がいなかったら、最下位争いしていてもおかしくない。昨年まで先発ローテの中心にいた内海、杉内、大竹が今は揃って二軍。内海が33歳、杉内が34歳、大竹が32歳という年齢を考えれば来季、復活を期待できても計算はできない。新人で26歳の高木勇、高卒2年目で19歳の田口が頑張っているとはいえ、それ以外の若手の先発候補が思ったように伸びてきていません。きょうの小山がいい例でしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗