「簡単に勝つ方法ある」 釜本氏がハリル“対アジア戦術”に持論

公開日: 更新日:

コラム【釜本邦茂 ズバッと言わせてもらう!】

 34本ものシュートを打って3得点か……。

 ハリルホジッチ監督体制後、W杯アジア予選で初勝利なわけだし、ここは素直に「勝てて良かった」と言っておこう。

 指揮官は相変わらずだった。タテにスパッとパスを送ってシュートに持ち込むことを要求。たとえシュートが決まらなくても、拍手を送っていた。言う通りにプレーすれば、ある程度は満足ということなのだろう。しかし、今のままではアジアの戦いで苦労する。  アジアは国ごとのレベル差が大きく、日本が0―0で引き分けたシンガポール、そしてカンボジアなどは、日本に対して「ゴールを奪って勝つ」のではなく、あくまで「失点しなければ引き分けに持ち込める」というサッカーをやってくる。

 実際、シンガポールは日本相手に徹底的に守り倒し、そして勝ち点1を獲得した。当然、カンボジアもシンガポールをお手本にした。シンガポールのGKが日本戦でビッグセーブを連発していたが、カンボジアのGKも「次はオレの番だ」と気合が入っていた。そして、何度も決定機を阻止した。チームとしても、日本のホームでの0―3は「素晴らしいパフォーマンスだった」と胸を張って帰国していい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」