理事長も「今場所苦しむ」と指摘 近づく白鵬“一強時代”の終焉

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 大相撲9月場所初日(13日)、上位陣が次々と好発進をする中で、横綱白鵬(30)だけに土がついた。小結・隠岐の海の鋭い立ち合いにまわしが取れず、不用意なはたきで懐に入られ不利な体勢に。土俵際では左脇をあけてしまい、右下手を取られてそのまま寄り切られた。

 白鵬の初日黒星は2場所ぶり。その前は12年夏場所。いずれも賜杯を逃している。ファンも、これで優勝争いがわからなくなったとばかりに狂喜乱舞して座布団を投げつけた。

 喜んでいるのはファンだけにとどまらない。相撲協会ですら、こうした展開は大歓迎だろう。なにせ、歴代最多の優勝35回。戦う前から誰が優勝するか決まっている興行など、面白くも何ともないからだ。

 ある角界関係者は「全盛期の白鵬ならば負けなかったかもしれない」と言う。

「確かに隠岐の海の相撲は素晴らしかった。鋭い立ち合いで白鵬の左を封じると、得意の左四つ。さらに最後はその型を捨てて右を深く差したことがトドメになった。白鵬に勝つには自分の型を捨ててでも相手が嫌がる相撲をしなければいけない。しかし、それだけで勝てるなら、誰も白鵬の独走を許していない。現に、隠岐の海はこれまで白鵬を何度も追い詰めながら、0勝12敗でしたからね」

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