競泳萩野のリオ五輪金に暗雲…瀬戸躍進の焦りから故障再発

公開日: 更新日:

 競泳男子のエースの復帰が先送りされた。6月末のフランス合宿で右手を骨折した萩野公介(21=東洋大)の回復が、大幅に遅れているのだ。

 16日は上月スポーツ賞の表彰式に出席。「今年はうまくいかないことが多かったけど、(表彰されて)また頑張ろうという気持ちになりました」と前向きに話したが、前途は多難だ。

 当初「全治2カ月」と診断され、8月上旬には泳ぎを再開するなど、順調に回復。8月の学生選手権(インカレ)、和歌山国体での復帰を目指したが、患部に腫れと痛みが出たため欠場を余儀なくされた。復帰を予定している10月のW杯(東京)出場の見通しすら立っていない状況だ。今でも練習中に腫れと痛みが出るため、本格的な泳ぎの練習は控えており、「いつ復帰できるか分からない」(萩野)という。

 日本を代表するスイマーの復帰がずれ込んだのは、ライバルの存在と無関係ではない。8月上旬の世界選手権(ロシア・カザン)で同じ年の瀬戸大也(21=早大)が400メートル個人メドレーで日本人初の連覇を達成し、来年のリオ五輪代表に内定したからだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  2. 2

    金足農・吉田大輝は「素質は兄・輝星以上」ともっぱらだが…スカウトが指摘する「気がかりな点」

  3. 3

    叡明(埼玉)中村監督「あくまで地元に特化したい。全国から選手を集めることは全く考えていません」

  4. 4

    中居正広氏に新事実報道!全否定した“性暴力”の中身…代理人弁護士は「出どころ不明」と一蹴

  5. 5

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  1. 6

    国民民主“激ヤバ”女性議員の選挙違反疑惑には党本部が関与か…ダンマリ玉木代表に真相究明はできるのか?

  2. 7

    清原和博さんの「思わぬ一言」で鼻の奥がジーン、泣きそうに。チーム内では“番長”とは別人だった

  3. 8

    嫌というほど味わった練習地獄と主力との待遇格差…俺の初キャンプは毎日がサバイバルだった

  4. 9

    例年の放送目前に「今年は27時間テレビないのか」の声が続々 2011年には中居正広氏に「女性に溺れる」との予言の因果

  5. 10

    巨人の正捕手争い完全決着へ…「岸田>甲斐」はデータでもハッキリ、阿部監督の起用法に変化も