松山の「年間王者」に現実味 最終戦でメジャー勝者なぜ失速?

公開日: 更新日:

■過去にもダークホースが活躍

 年間王者のボーナス12億円は確かに魅力的だが、トッププロが重きを置くのはあくまでメジャータイトル。フェデックス王者よりもメジャー覇者のほうが名前がいつまでも残るからだ。しかもメジャーに勝てば、スポンサーからのボーナスで12億円くらいすぐに手にできる。

「そういった意味では、メジャーに勝ったプロはボーナスをたんまり手にして、最終戦で闘争心が上がらない。だからここ数年は、B・ホーシェル、B・スネデカー、B・ハースなどダークホースが年間王者になることが多いのです。松山の米メディアの評価は予選落ちが少なく、コンスタントに上位につけるなど有望な若手と見ています。ビッグネームが必死にならなければ、松山にもチャンスがあると見ていいでしょう」

 BMW選手権終了時点で最終戦に進むランク上位30人が決定。ここまでのポイントはリセットされ、最終戦はこの時点の順位に応じて持ち点が配分される。最終戦の持ち点は1位2000ポイント、2位1800ポイント、3位1600ポイントから30位168ポイント。30位でも最終戦に優勝(2000ポイント獲得)し、ランク首位が30位(164ポイント)に終われば逆転で年間王者になる。ただし上位5人は他の選手の成績に関係なく、最終戦優勝により無条件で12億円を手にできる。

 松山がフェデックス王者に近づくためには、BMW選手権で好成績を残し、ポイントランクを1つでも上げておくことが必要なのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ