出番6分のミラン本田 クラブ批判もおとがめなしの真相

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 おとがめもない代わりに出番も少ない……。セリエA・ミラン所属のMF本田圭佑のことだ。

 4日のナポリ戦でミランは0―4の大敗。ベンチウオーマーの本田は試合後、クラブ首脳陣や監督、サポーター、メディアまで徹底批判した。

 それからW杯予選のシリア戦(8日)、強化試合イラン戦(13日)のために日本代表に合流した本田はイタリアに帰国した直後、爆弾発言のペナルティーを科せられるともっぱらだった。

 ところがクラブからは何のおとがめもなく、本田は17日のトリノ戦の遠征メンバーに入った。もっとも、スタメンから外れ、出番が回ってきたのは1―1の同点で迎えた後半43分。アディショナルタイムを含めてプレー時間はたったの6分。ボールに数回触れただけだった。

「本田のミランでの立ち位置がよく分かる」とサッカージャーナリストが言う。

「背番号10をつけているとはいえ、本田はミハイロビッチ監督から戦力外扱いされ、ましてや禁断のクラブ批判までやらかし、年明け1月の移籍期間中の放出は既定路線です。しかし、ミランにいる間は日本のスポンサー企業との契約上、少なくともベンチ入りさせて時々は短時間でもプレーさせないとマズイ。たとえば東洋タイヤ。公式サイト内にミランに関する情報が掲載され、本田が主役として登場する動画仕立てのCMも見られるようになっている。ベンチ外で飼い殺すワケにはいかない」

 とりあえず年内中は、本田を「生かさず、殺さず」というコトなのだ。

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