2.2億円更改も ヤクルトにのしかかる「山田の年俸問題」

公開日: 更新日:

 もっとも、ヤクルトにとって山田の年俸は来年以降も問題になる。年齢を考えればこれからも安定した成績を残すだろうし、180センチ、76キロの体がひと回り大きくなれば、パワーも増してさらに成績を伸ばすかもしれない。

 そこで思い起こされるのが、サプライズ登場した青木だ。プロ2年目の05年にシーズン200安打を達成し、首位打者、新人王を獲得。その後、WBCを通じてメジャーへの思いが増し、海外FA権を取得する2年前の11年オフに入札制度でブルワーズに移籍。同年のヤクルトでの年俸は3億3000万円に到達していた。

 山田は6年目の来季、24歳で2億2000万円を稼ぐことになる。年俸アップのペースは青木の比ではない。

 山田は将来的なメジャー挑戦に興味を抱いている。今年11月には「プレミア12」を経験、17年にはWBCもある。国際舞台の経験を重ねることによって、メジャー熱は一層高くなっていくだろう。ヤクルトは過去に、青木を含め、入札制度でのメジャー移籍を容認してきた。近い将来、山田もポスティングによるメジャー移籍を直訴する可能性は高い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”