ファイナル3連覇の羽生結弦 強さの秘密は「自分に酔う」

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 多くのトップアスリートを指導するメンタルトレーナーの高畑好秀氏がこう続ける。

「ナルシシストという言葉が適切かどうかはともかく、自分で自分に酔えるというのはアスリートには必要な才能です。例えばプロ野球の世界でも、それなりの実績を残しながら、自分の能力に自信が持てない、自分を信用できないという選手がいる。誰にでも長所と欠点があるものですが、そのどちらに意識を向けるかでパフォーマンスはまったく違ってきます。自分を信じられる、自分に酔える選手というのは、他人のことが気になりません。自分のことだけに集中できる。誰のためでもなく、自分のために、より高みを目指すわけですから、限界や天井がありません。実力が頭一つも二つも抜け出ている羽生選手には、ライバルと呼べる存在がいない。自らを刺激する選手がいないというのは普通なら不幸なことです。しかし、羽生選手がいい意味で自分にしか興味がないのだとすれば、ライバル不在もマイナスにはならないでしょう」

 羽生の天下はまだまだ続く。

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