ファイナル3連覇の羽生結弦 強さの秘密は「自分に酔う」

公開日: 更新日:

 多くのトップアスリートを指導するメンタルトレーナーの高畑好秀氏がこう続ける。

「ナルシシストという言葉が適切かどうかはともかく、自分で自分に酔えるというのはアスリートには必要な才能です。例えばプロ野球の世界でも、それなりの実績を残しながら、自分の能力に自信が持てない、自分を信用できないという選手がいる。誰にでも長所と欠点があるものですが、そのどちらに意識を向けるかでパフォーマンスはまったく違ってきます。自分を信じられる、自分に酔える選手というのは、他人のことが気になりません。自分のことだけに集中できる。誰のためでもなく、自分のために、より高みを目指すわけですから、限界や天井がありません。実力が頭一つも二つも抜け出ている羽生選手には、ライバルと呼べる存在がいない。自らを刺激する選手がいないというのは普通なら不幸なことです。しかし、羽生選手がいい意味で自分にしか興味がないのだとすれば、ライバル不在もマイナスにはならないでしょう」

 羽生の天下はまだまだ続く。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    一発退場のAぇ!group福本大晴コンプラ違反に「複数人関与」疑惑報道…旧ジャニ“インテリ”枠に敬遠の風向き

  3. 3

    だから今年の日本女子オープンはつまらない…“簡単コース”で予選カットラインは史上最少「-1」

  4. 4

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  5. 5

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  1. 6

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  2. 7

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  5. 10

    男子の試合はガラガラ…今年のANAオープンのギャラリー数を知って愕然としました