低迷の男子ツアー スポンサーが女子ツアーへの“踏み台”に

公開日: 更新日:

 国内ゴルフの男子ツアーと女子ツアーの立場が完全に逆転した。

 1983年に過去最多の年間46試合が開催された男子ツアーは、今季26試合(海外共催2試合を含む)まで減少。2010年に1試合平均2万4292人(25試合)だった入場者数は昨季1万4018人と、1万人以上の大幅減。人気低迷に歯止めがかからない。

 一方、昔よりルックスのいい選手が増えた女子ツアーは今季38試合と、4年連続試合数が増加。シーズン中、試合がないのは、7月の第1週のみというハードスケジュール。平均入場者数は1万5148人(前年1万4295人)、賞金総額はツアー史上最高額の35億2000万円になった。ちなみに男子ツアーの賞金総額は34億9000万円である。

 男子ツアーは何とかスポンサー離れを食い止めようと、あの手この手を使って必死だが、女子は冠スポンサーになりたい企業がひきも切らない。

「女子大会の場合、スポンサー負担は賞金を含めて約2億円といわれています。昔は取引先を接待するプロアマ戦が終われば、本戦はおまけみたいなものでした。今はイ・ボミや原江里菜のようにおじさんの応援団がついている選手もいるし、ゴルフをやらない人からも注目されるようになり、企業PRや広告宣伝の効果もアップしたから安いものです。その点、人気が落ちている男子は女子より大会期間が1日長いだけで、約4億円もの経費がかかる。それでどれだけの効果があるのか甚だ疑問です」(ツアー関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • ゴルフのアクセスランキング

  1. 1

    【全英女子OP】日本勢好調のウラで渋野日向子は予選落ち濃厚…「当然の結果」と専門家の厳しい指摘も

  2. 2

    ツアーで死人が出る前に「酷暑対策」を講じるべきだ…アマチュアで死亡事案発生、一刻の猶予もない

  3. 3

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 4

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  5. 5

    山下美夢有 史上最年少で2年連続女王の快挙に白い目…ゴルフ関係者も呆れる“マーク問題”

  1. 6

    佐久間朱莉が2度目の全英出場で目論む“年間女王”への地ならし 稼げるポイントは国内3日間大会の4倍

  2. 7

    渡邉彩香がホステスプロの重圧はね返す恩返しV! 渋野日向子は31日開幕の全英で見せ場作れるか

  3. 8

    女子プロの新たな勢力図はどうなるのか…トップ4人が消えてV複数回たった1人の混戦模様

  4. 9

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 10

    女子プロ下半身醜聞“3股不倫”男性キャディーは「廃業」へ…9年の出禁処分が与える致命的ダメージ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  2. 2

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  1. 6

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  2. 7

    悠仁さま「9.6成年式」…第1子出産の眞子さん、小室圭さんの里帰りだけでない“秋篠宮家の憂鬱”

  3. 8

    参政党議員「初登院」に漂った異様な雰囲気…さや氏「核武装」に対しゼロ回答で現場は大混乱

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー