トルネード健在 野茂英雄が計る「監督」就任のタイミング

公開日: 更新日:

 日本のプロ野球では広島オリックスで、キャンプの臨時コーチを務めたし、昨年1月には長男の貴裕氏が、日本ハムの通訳に就任。「今年いっぱいで契約が切れる栗山監督の後釜に野茂を据える布石じゃないか?」とささやくネット裏スズメもいる。

 しかし、いずれも実現には至っていないのが実情だ。

「メジャーに関して言えば、マイナーの指導者として下積み経験のあるたたき上げが圧倒的に有利です。監督を決める際のGMとの面談でも、そのチームにマッチした自分の明確なビジョンを説明しなければなりませんからね。プレーヤーと指導者はまったくの別物という考え方が徹底していますし、野茂にとってハードルはかなり高い」とは在米ジャーナリストのイチロー桜木氏。

■長男は日本ハム球団に就職

 本人がその気でも難しく、「候補止まり」というのだが、それなら日本のプロ野球界はどうか。

 過去に日本球界と野茂の間に、しこりがあったのは否めない。


 94年、近鉄を退団してメジャー挑戦する際、プロ野球界は野茂を“国賊扱い”。もう、戻さないと言わんばかりの「任意引退選手」にしておきながら、ドジャースで活躍すると手のひらを返してヨイショ。そんな日本球界に対して野茂がアレルギーをもたない方が不自然だし、日本球界にもかつて犯罪者呼ばわりした負い目のようなものがあった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か