ライバルも大慌て 野村敏京の米ツアー初Vに思わぬ“副作用”

公開日: 更新日:

 それは五輪関係者も同様だ。五輪競技対策本部の倉本昌弘強化委員長は、「この調子なら、これからも何勝かできると思いますし、五輪までこの調子を維持してもらいたい」と言ったが、果たしてどうか。

 評論家の宮崎紘一氏がこう言う。

「誰も世界ランク1位のリディア・コに勝つなんて予想もしていなかった。そんな降って湧いたような代表候補ですから、日本ゴルフ協会も女子プロ協会もさぞかし困惑しているでしょう。日本語はたどたどしく、帽子や服には韓国企業のロゴが入っている。日本ツアーに専念したのは13年だけで、それ以降、米国に在住している。各協会もほとんど接点がなく、何より馴染みがない。そんな選手が日本代表ということに違和感を抱いているはずです。競技人口が減り続けているゴルフ界にとって、五輪復活はこれまで競技を見たこともなかった人々に、その魅力を伝えられる絶好の機会です。人気選手の宮里美香や横峯さくらが出場すれば、それなりに盛り上がりを期待できますが、野村でどれだけの注目が集まるか疑問に思っているのではないか。今頃、各関係団体は右往左往していますよ」

 7月11日付の世界ランクで出場者が決定するが、それまで関係者は気が気ではないだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

  3. 3
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  4. 4
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  5. 5
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

  1. 6
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7
    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

  3. 8
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  4. 9
    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異