打撃練習で豪快弾 ドジャース前田はバットで「出来高」稼ぐ

公開日: 更新日:

 新人右腕が特大の一発を披露した。

 ドジャース前田健太(27)が本職の投球ではなく打撃でも能力の高さを見せつけた。8日(日本時間9日)はオープン戦に帯同せず、アリゾナ州グレンデールの球団施設で居残り調整。この日は初めて屋外で打撃練習に臨み、最初はコーチによるテンポの速い投球にてこずりながらも、徐々にタイミングを合わせて左翼スタンドに叩き込むなど、快音を響かせた。

 野手顔負けの豪快な一発には今季から特別アドバイザーを務める“精密機械”ことグレッグ・マダックス氏から「いいスイングじゃないか」と褒められるシーンも。

 前田は広島時代、通算436打数64安打の打率1割4分7厘、27打点。PL学園高時代はエースで4番を務めていただけに、長打力を秘めており、2本塁打をマークしている。小技にも長け、58犠打を記録している。

 ドジャースはDH制のないナ・リーグ所属だ。ナの先発投手は試合の中盤以降、1点が欲しい場面では球数に余裕があっても代打を送られ勝ち星が付かないケースもある。持ち前の打撃の良さをアピールし続ければ、チャンスの場面でも打席に送られて続投すれば白星も見込める。

 前田は最大で年間1200万ドル(約13億5000万円)の出来高を得るためにも、自らのバットで勝ち星を手繰り寄せるしかない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘