なでしこの二の舞心配 ラグビー日本もベテラン頼みでW杯へ

公開日: 更新日:

 ラグビーも同じことになるのか。

 10日、日本ラグビー協会は19年W杯に向けた代表チームの編成方針を発表。6月のスコットランド代表との2試合(18日・豊田スタジアム、25日・味の素スタジアム)は昨年のW杯の主力メンバーでチーム編成することになった。

 日本代表の薫田真広強化ディレクターは、主将に昨年のW杯同様、リーチマイケル(27=NZチーフス)を指名。海外のチームでプレーする五郎丸歩(30=豪州レッズ)、畠山健介(30=英ニューカッスル)らを招集するという。

 W杯で日本史上初の3勝をマークしたメンバーの、ちょっと遅い「凱旋試合」となるが、主力は年齢的にもラグビー選手として下り坂に差しかかった選手が多い。

 今年10月には、日本代表HCに就任したジェイミー・ジョセフ氏(46=現NZハイランダーズHC)が来日する予定。海外で実績のあるHCのもと、19年に向けた強化は急務なのだが、相変わらずベテランに頼ってばかりでは新戦力の発掘、育成など望むべくもない。

 折しも、先のリオ五輪アジア地区予選で出場権を逃した女子サッカーの日本代表はベテラン偏重が災いした。佐々木監督は伸び盛りの若手を招集しながら、宮間らのベテラン頼みで、戦術もパターン化し、アジアのライバルに足をすくわれた。

 南半球のラグビー強豪国では、W杯終了後に代表を一度解散し、新たな指揮官のもとで新チームの編成に入っている。日本も活発な新陳代謝ができないようでは、自国開催のW杯でも8強入りは厳しい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?