ヤクルト真中監督も懸念 “捕手ブロック”で退場者続出の恐れ

公開日: 更新日:

 昨年までなら完全にアウトだった。

 15日のヤクルト広島戦で、今季から導入された本塁クロスプレーの「コリジョンルール」が初めて適用された。

 二回2死一、二塁の場面。広島・会沢の左前打で二塁走者の松山が本塁に突っ込み、タッチアウトで一度は攻守交代となった。すると、緒方監督がヤクルトの捕手中村がブロックしたのではないかと審判に抗議。ビデオ判定の結果、中村がブロックしたと判断されてセーフに覆ったのだ。

 微妙なプレーだった。中村は走路を空けて左翼からの送球を待ったが、捕球の際にボールをこぼした。拾い直した場所が走路上にあり、そのままタッチしたことでブロックと判断されたわけだ。

 中村は「ボールを捕る寸前に走者が来るのが見えた。ブロックになってしまうとは思った」としながらも、「手だけでタッチする必要があるが、とっさのプレーなので難しい」と吐露した。

 捕手も大変だが、投手もたまらない。判定が覆った直後、すでにベンチに引き揚げていた投手の館山はマウンドでわずか5球の投球練習を行い、2死一、二塁から試合再開。迎えた安部に2点二塁打を打たれ、この回3点を失った。館山は「戸惑いはなかった」と言ったものの、こんなことが頻発したら、投手への影響も大きくなる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然