ヤクルト戦で4安打 阪神・高山が今後背負う球界の“因縁”

公開日: 更新日:

「積極的にいこうと思った。良い形で打てた」

 阪神ドラフト1位・高山俊(22=明大)は初回、高校、大学時代に活躍した神宮で、1位指名で競合したヤクルトのファンで埋まる右翼席にプロ初本塁打となる先頭打者アーチを叩きこんだ。新人とは思えない巧みなバットコントロールで、延長十二回の引き分けに終わったこの日は4安打の猛打賞。開幕から結果を残し続けているが、高山の阪神入りがいくつもの「人間ドラマ」を生んでいたことは、あまり知られていない。

 昨年のドラフトでは、ヤクルトの真中監督が、高山の当たりクジと勘違いしてガッツポーズをし、大騒ぎになったことは記憶に新しい。ヤクルトは左打ちの外野手が喉から手が出るほど欲しかったから、オリックスが1位指名した吉田正尚(青学大)も候補に挙げていた。ヤクルトが高山を取りにいったことで、オリックスは吉田の単独指名に成功。その吉田は開幕から5戦連続安打の活躍を見せている。

「高山を逃したヤクルトは、外れ1位で原樹理(東洋大)を指名。実は阪神も原の指名を検討していたようです。もし、ヤクルトが高山の当たりクジを引いていたら、高山と原は正反対のユニホームを着ていたかもしれません」(セの球団関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  2. 2

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  3. 3

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 5

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  5. 10

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか