高額出来高マエケン好調 経営シビアな球団の横ヤリあるか

公開日: 更新日:

■いまやローテ2番手の扱い

 しかし、メジャーは金満球団でも、こと球団経営となるとシビアだ。

 20日現在、ドジャースは9勝6敗でナ・リーグ西地区首位。昨年まで3年連続地区優勝の強豪だけに、早々とプレーオフ進出を決めようものなら前田の出来高を抑えるために、プレーオフのために温存するとか何とか理由を付けて先発数や登板イニング数が制限されることはないか。

 ましてドジャースは前田よりも基本給の高い先発が6人もいる。投げれば投げるほど給料の上がる前田より、彼らを使った方が結果として払うカネは抑えられるが、「その心配はないでしょう」と、アメリカ野球愛好会副代表の鈴村裕輔氏はこう続ける。

「前田はいまやローテの2番手の位置付けです。チーム状況がどうあれ、ケガ以外の理由でローテを外されたり、登板機会が減らされれば、故意の敗退行為とも疑われかねない。前田の代理人からも『不当だ!』と追及されかねません。メジャーでは80年代に球団オーナーたちの“インセンティブ逃れ”が話題になって以降、こうした行為には厳しい目を向けられますからね」

 前田は高額な出来高を目指して思う存分、フル回転できそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは