税金使い桃田の“代役”佐々木に五輪切符のバカバカしさ

公開日: 更新日:

 これこそ棚からボタ餅だろう。

 世界バドミントン連盟は5日、リオ五輪出場選手が決まる世界ランキングを発表。5種目で計6つの出場権を獲得した日本の男子シングルス代表に決まったのが佐々木翔(33・トナミ運輸)だ。

 本来なら出場するはずだった桃田賢斗(21=NTT東日本)が違法カジノ店でのバカラ賭博によって世界ランクから外れたため、男子シングルスの日本人最上位になった佐々木に出場権が転がり込んだのだ。

 佐々木は前回ロンドン五輪男子シングルスで日本勢として初めて8強入りしたベテラン。「(桃田の)代わりができるのは認め合い、戦ってきた僕しかいない」と話していたものの、先のアジア選手権では1回戦負けしたばかり。世界ランク27位に過ぎず、何より今季限りの引退を表明している選手だ。「これからしっかり準備したい」とはいえ、桃田出場が確実視されていた時点で切れた気持ちの不安は拭えない。

 五輪の選手派遣費には国庫補助金、つまりは税金も含まれるわけで、わざわざ代役を立てる必要があったのか。桃田に無期限の出場停止処分を科した時点で、男子シングルスの選手派遣は見送るべきだったのではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因