相手の“変化”に不平不満 大関・琴奨菊に「お門違い」の声

公開日: 更新日:

 まるで闘牛士と闘牛だ。

 13日の6日目、大関琴奨菊(32)が、またもや立ち合い変化で敗れた。うまく大関をかわした妙義龍は「手をつく瞬間、体が勝手に動いた。あまり良くないんですが……」と恐縮しきりだったが、何も恥じる必要はない。琴奨菊は4日目も宝富士の立ち合い変化で敗れると、「まあ、仕方ない。圧力をかける相撲なので、有名税みたいなもの」と話しながら、さらに「(変化は)やりたいやつにはやらせておけばいい」と、吐き捨てていた。

 その言葉通り、変化を仕掛けられて勝手に転がったのだから、むしろ赤っ恥は琴奨菊の方だ。立ち合い変化は禁じ手ではない。まして、格下の力士が取った苦肉の策ではないか。1月場所で日本出身力士として10年ぶりに優勝したことで、テングになったのか。

 ある親方が言う。

「先場所、稀勢の里に立ち合い変化で敗れてから、変化に過敏になっているのではないか。当時はライバルの奇策にショックを受け、『あんな相撲でしか勝てないんじゃないか』と、悪態をついていた。これは他人の悪口を言わない琴奨菊にすれば珍しいことです。確かに琴奨菊はガムシャラに突っ込む相撲しかできない。相手をよく見て立ち合ったのでは踏み込みを止められ、得意のがぶりに持っていけない。そんな相撲しか取れない自分が悪いのであって、弱点をつく相手を非難するのはお門違いです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"