巨神も動いた 中京学院大・吉川尚輝「評価」急上昇の理由

公開日: 更新日:

■「外れ1位」→「競合」へ大出世

 創価大の最速157キロ右腕、田中正義(4年=創価高)が右肩を痛め、春のリーグ戦中に離脱した影響が他の候補に広がり始めているというのだ。貧打にあえぐ巨人も山下スカウト部長らが吉川をチェック。1月のスカウト会議でも「1位に相当するAランク7人」に含まれていた。この時点で野手は同じ遊撃手で1位候補の日大京田陽太(4年=青森山田高)と2人だけ。春の首位打者うんぬんの前から吉川は評価が高い遊撃手なのだ。

「その京田が春のリーグ戦の不振で各球団の評価を下げている。吉川は広角打法で首位打者を獲得した『打』でナンバーワンの評価がある。巨人の遊撃には坂本がいるが、二塁は助っ人選手が守っている。最近ずっと貧打に悩まされているチーム事情もあるから、吉川の『安打製造機』の響きは気になるんじゃないですか。リーグ戦からスカウトが押し寄せていますから」(前出のスカウト)

 田中を筆頭に他の1位候補が故障や不振で軒並み評価を下げる中、株価急上昇中のナンバーワン遊撃手。「外れ1位」→「一本釣り」→「競合」まで出世しそうな吉川を巡り、巨人と阪神が水面下で激突する可能性が出てきた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変