競泳の瀬戸大也 “水の怪物”フェルプスに引導を渡せるか

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 29日の米国競泳リオ五輪選考会(ネブラスカ州オマハ)で5大会連続出場を果たしたのがマイケル・フェルプス(31)。

 通算18個の金メダルを手にしている水の怪物は男子200メートルバタフライを1分54秒84で制し、米国の競泳選手では五輪の最多出場を決めた。

 金銀合わせて計6個のメダルを獲得した前回のロンドン五輪後には一時、競技から離れた。14年9月30日には酒気帯び運転で2度目の逮捕。米国水連から「6カ月間の出場停止」と「15年世界選手権の代表権はく奪」の処分を科された。何度も引退がささやかれながら、得意種目でリオ出場権を手にして限界説を吹き飛ばした。

 全盛期は複数の企業とスポンサー契約を交わし、メダル獲得ボーナスも含めれば年間30億円近く稼いだ。2度の飲酒運転の他、09年には大麻吸引の事実が暴露された。競泳界の問題児として知られるが、スポンサー契約を解除した企業はわずか1社だけだ。

 今回のリオ五輪でもイメージキャラクターを務めるスポーツ用品メーカーから金メダル獲得、記録更新などで最大1億円近いボーナスが用意されているという。

 フェルプスの200メートルバタフライの1分54秒84は今季の世界6位。日本代表の瀬戸大也(1分54秒14)や坂井聖人(1分54秒21)には及ばない。

 金メダル候補の瀬戸は、かつての水の怪物に引導を渡せるか。

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