実力不足に援護もなく…稀勢の里「綱とり」への内憂外患

公開日: 更新日:

横綱鶴竜と大関琴奨菊が休場、白鵬も本調子ではなかった。それだけ有利な場所だったのに、優勝できない。平幕相手に2つも星を落としたように、取りこぼしがあるのも相変わらずです。そもそも大関の28場所で一回も優勝がないというんですから、今後も期待できませんよ」

 綱とりがかかっていた大関稀勢の里(30)に関してこう言うのは相撲評論家の中沢潔氏だ。

 24日の千秋楽。稀勢の里は豪栄道に勝って優勝決定戦に望みをつないだものの、直後の結びの一番で日馬富士が白鵬を下して優勝を決めたためそれもパー。それもこれも自業自得だと、中沢氏がこう続ける。

「左差しで右上手を取らなければ、力尽きてしまう。取り口にまったく進歩がないのは、体の大きさと勢いだけで相撲を取っている証拠。この体勢になったら負けないという絶対的な形や技術を身に付けてしかるべきなのに、何も変わらないのは自分に何が足りないのか分かっていないからです」

 自らの実力不足に加えて、周囲を取り巻く状況もシビアだ。相撲担当記者がこう言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後