10日間で2人病院送り…ヤクルト・バレに捕手陣は戦々恐々

公開日: 更新日:

 主砲のバットが再び捕手を破壊した。

 2日の広島戦で、ヤクルトのバレンティン(32)が初回に空振り三振。外角高めのボール球を大振りすると、左手1本のフォロースルーが捕手・石原の後頭部を直撃したのだ。その場に倒れこんだ石原に、広島ベンチは騒然。すぐに担架でベンチ裏に運ばれると、救急車で病院に搬送された。

 バレンティンが捕手を病院送りにしたのは、今季2度目。7月24日にも同じように振り切ったバットが、中日の杉山の脳天を直撃。頭部から出血した杉山は病院へと運ばれた。

 わずか1週間強で2人も破壊しただけに、セ・リーグの捕手陣は戦々恐々。ただでさえ手足の長い助っ人選手のバットで負傷させられた捕手はこれまでにもいた。頭だけではなく、ボールを捕ろうと伸ばした手や肩を痛打されるケースもある。せめてバットが届かない位置にと後ろに下がっても、今度は「ミットが遠くなる」と嫌がる投手が多い。

 さすがに審判の後ろでミットを構える捕手は出てこないだろうが、ヤクルト戦当日に体調不良を訴える捕手は出てくるかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性