女子レスリング伊調馨が史上初4連覇 “残り4秒”の大逆転劇

公開日: 更新日:

 絶対王者が偉業を成し遂げた。リオ五輪女子レスリング58キロ級の伊調馨(32)が、決勝でワレリア・コブロワゾロボワ(23=ロシア)に勝利。女子個人種目で五輪史上初となる4連覇を達成した。

 初戦からの3試合は、わずか1失点と危なげなく勝ち上がった。決勝では過去に吉田沙保里を破った経験を持つロシアの強豪相手に苦戦を強いられた。第1ピリオドは相手の反則から1点を先取したが、2分20秒すぎに片足タックルからバックを取られ、2点を返される。1点リードを許して第1ピリオドを終えた。

 第2ピリオドはいきなりピンチに立たされた。30秒すぎに一瞬の隙を突かれて片足を取られ、相手に押し込まれる。試合を決めかねない窮地を、相手の上体を抱きかかえるようにして動きを封じ、辛うじて逃げ切った。

 その後は相手の反則にてこずり、攻め手を欠いたが、試合が動いたのは残り15秒すぎだった。片足を取られ、グラウンドで上体を返そうとする相手の猛攻に、必死に耐える。直後、取られた右足を引き離すと、最後はバックを取って2点を加え試合をひっくり返した。残り4秒での大逆転劇である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変