団体銅も大きい中国との差 女子卓球「東京五輪」への課題

公開日: 更新日:

 手ぶら帰国は免れた。

 前回大会銀メダルの卓球女子団体は、3位決定戦でシンガポールを破り、リオ五輪で銅メダルを手にした。

 2勝1敗で迎えた第4試合。15歳の伊藤美誠は第1ゲームこそ接戦だったが、格上のフェン・ティアンウェイにストレート勝ち。その瞬間、伊藤は両手をあげて満面の笑み。ベンチの福原愛(27)は石川佳純(23)と抱き合って泣いた。

 マイクの前でもボロ泣きの福原は時折言葉を詰まらせながら「本当によかったです。足を引っ張ってばかりで、みんなに感謝です。ダブルスは死ぬ気で勝ちにいった。(今大会は)いい試合も、悔しい試合も同じくらいあった。本当に苦しいオリンピックでした」と言った。

 女子団体は前回のロンドン大会で、日本卓球史上初となる銀メダルを獲得。今大会も決勝まで中国と当たらない第2シードで臨んだが、準決勝でドイツに負けたのが誤算だった。

 村上監督は「理想は中国を決勝で倒したかった。それが4年間の目標だったので少し残念です。でも、最低の目標は達成できた。70点ぐらいで、そんなにいい点数はつけられない」と言ったが、それが本音だろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒