3位以下の活躍なし…阪神ドラフトは“逸材発掘”が真の課題

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阪神の課題は、下位指名の選手やろ」

 こう言うのは、阪神OB。20日行われるドラフト会議について、こう持論を展開した。

「1位で指名されるような選手は、どこの球団も評価している。問題は3位以下で将来、レギュラーを取れるような逸材を発掘できるかどうか。そこがスカウトの眼力であり、腕の見せどころだ。しかし阪神は、例えば高卒捕手は10年度、右打ちの高卒外野手は05年度以降、誰一人取っていない。下位指名選手で活躍している高卒は原口(09年6位)、松田(11年5位)、大卒だと岩崎優(13年6位)くらい。そりゃ苦しい戦いを強いられるわな」

 他球団では、巨人の田口(13年)やヤクルトの秋吉(13年)ら3位選手が主力としてプレー。高卒の下位指名選手を見ても、広島の中崎(10年6位)が抑えとして、中日の若松(12年7位)、ロッテの二木(13年6位)が先発ローテ投手として活躍。野手は日本ハムの谷口(10年5位)、近藤(11年4位)、DeNAの桑原(11年4位)らが一軍に定着している。


 19日にスカウト会議を行った金本監督は、「将来性という意味では今年も変わりはない」とし、下位で高校生を指名することを示唆。スポーツ紙ではその候補として、高校通算37本塁打の清水陸哉(京都国際高)、坂倉将吾(日大三)ら野手の名前が挙げられている。

 今年のドラフトは投手に逸材が揃い、各球団は「1位が決まらない」と頭を悩ませているが、阪神は原口らに続く掘り出し物を発掘できるかに、チームの未来がかかっている。

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