清宮フィーバーが後押し 早実が狙う“春夏連覇”の現実味

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 1年生だった昨夏以来の甲子園出場をほぼ手中に収めた。

 30日、秋季東京大会準決勝で清宮幸太郎(2年)が主将を務める早実が、国士舘に9-0の七回コールド勝ち。11月3日の日大三との決勝へ駒を進めた。

 来春のセンバツ出場校は関東・東京で6。関東大会4強と東京大会優勝の5校は当確で、残る1枠を関東8強敗退チームと東京2位が争う仕組みとなっている。ただ、昨夏に清宮フィーバーを巻き起こした凄まじい人気と、高校通算74本塁打の実力を兼ね備える清宮を擁する早実は、東京2位でも選出が濃厚。これで当確ランプがともったといっていい。

 早実は二回、先発した投手の中川広渡(1年)の2点適時打で先制。三回は清宮の右前打から打者一巡の猛攻で5点を追加した。四回には4番の野村大樹(1年)がダメ押しの本塁打と一方的。「3番・一塁」の清宮は3打数1安打だった。前日の準々決勝、関東一戦は清宮が公式戦32試合目で初の無安打。それでも8点を奪う快勝劇だった。早実野球部OBがこう言う。

「昨春に清宮が入学して以来、打線は強力。問題はエース不在の投手陣だったが、最速137キロの1年生・中川がエース級の働きで快進撃に大きく貢献している。中学時代は大阪の強豪チームで知られる枚方ボーイズに所属。主力がごっそり熊本の秀岳館へ野球留学するチームで、秀岳館はそれで甲子園春夏4強に入ったが、中川は東京の早実に『留学』したクチです」

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