海外主戦の松山英樹に暴かれる日本賞金王レースの実状

公開日: 更新日:

 だが、松山は豪州開催のゴルフW杯(11月24~27日)に出場するため、ダンロップとカシオは欠場を表明。その後はバハマで行われるヒーロー・ワールドチャレンジ(12月3~6日)を予定しており、日本シリーズにも出場できない。

 つまり、松山の賞金王タイトル獲得はスケジュール上、不可能だが、ゴルフファンで漫画家の政岡としや氏は「ファンは松山の賞金王にはあまり関心ないでしょう」と、こう続ける。

「松山の主戦場は米ツアーであり、日本に帰ってくれば堂々としたプレーですぐに勝ってしまう。しかもギャラリーを呼べる逸材であり、松山一人いることで大会の雰囲気はガラリと変わる。つまりスター選手ということ。日本ツアーのプロとは実力の差が歴然です。ファンの目は肥えており、松山には日本の賞金王タイトルよりもメジャータイトルをとってほしいと期待している。だから日本ツアーの賞金王争いといわれても興味は湧かないでしょう」

 松山は米2015-16年シーズンに419万3954ドル(約4億4455万円)を獲得している。谷原、池田2人の今季賞金を合算しても3億円にも届かない。日本の賞金王タイトルの実状がよく表れている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋