マーリンズとも思惑一致 イチローまさかの18年WBC出場へ

公開日: 更新日:

「彼が出たいというのなら球団として全力でバックアップするつもりだ」

 マーリンズのマイケル・ヒル球団本部長が来年3月のWBCに関してこう言っている。「彼」とは来季メジャー17年目を迎えるイチロー(43)のことだ。

 メジャーでは開幕前の故障を恐れてWBCへの選手派遣に難色を示す球団が少なくない。例えばドジャースのザイディGMは、前田健太(28)の出場について「終盤に疲労がみえた。始動が早まるのは心配だ」とコメント。ヤンキースのキャッシュマンGMは、右肘靱帯部分断裂を患った田中将大(28)に関して「健康を維持できるようであれば、(出場は)問題ない」と話している。

 メジャーリーグ(MLB)にとってWBCはあくまでカネ儲けの場。各球団にとっては何よりレギュラーシーズンが大切で、本番前に選手にケガでもされたらたまったもんじゃないというのがフロントの正直な気持ちなのだ。本来なら主力の出場なんてとんでもないと言いたいところだが、主催はMLBだけにそうもいかない。そんな事情が「心配」「健康なら」といった歯切れの悪さにつながっている。「出場は問題ない」というのは建前なのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動