箱根駅伝“幻の区間賞”めぐり…関東学連にまたも廃止の声

公開日: 更新日:

 青山学院大の3連覇で幕を閉じた今年の箱根駅伝原晋監督(49)が胴上げされる裏で、「幻の区間賞」が誕生していた。

 関東学生連合チームで10区を走った東京国際大の照井明人(4年)が1時間10分58秒でゴール。区間トップとなった。が、学連チームはオープン参加のため、記録は参考扱いとなり、10区の区間賞トロフィーはタイム上2位だった順天堂大の作田直也(4年)が手にした。

 2003年(79回大会)につくられた関東学連チームは08、09年を除き、長らく下位に低迷。幾度となく廃止が検討されてきた。

 公務員ランナーの川内優輝(29)が、学習院大時代の07、09年に関東学連チームとして出場し、「箱根で大観衆の中で走る喜びを知った」と語ったことから存続するも、14年(90回)は不採用に。「5年に1度の記念大会だけ編成」という案が出ながら、一部で廃止を反対する選手もおり、15年(91回)からオープン参加となり、現在に至る。

 大学の代表として走れない選手が出場することから「寄せ集め集団」と揶揄されてきた関東学連チーム。自分の大学の名前が入ったゼッケンやたすきを着けることができず、結果を出しても記録さえ残らない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは