7敗目で大関陥落“徳俵” 琴奨菊「がぶり寄り」頼みの限界

公開日: 更新日:

「まあ、しゃあない。我慢して強くならんとあかん。それだけ!」

 開き直りか、それとも諦めか……。支度部屋でこう言ったのが、大関の琴奨菊(32)だ。

 カド番で迎えた今場所は序盤から黒星先行。10日目のこの日は豪栄道に肩透かしで敗れ、7敗目を喫した。残り5日間、一回でも負けたら大関陥落。徳俵に両足が乗った。

 もともと、がぶり一本で出世した「一芸力士」。差し手争いやまわしを取っての駆け引きは、お世辞にもうまいとは言えない。その代わり、低い重心を生かしたがぶりは破壊力抜群。まわしを取らずとも二本差して抱え込み、強引に寄り切れるのも琴奨菊の強みだった。

 そんな“伝家の宝刀”も、今ではただのナマクラだ。昨年の7月場所で左足に抱えていたバクダンが爆発。ヒザの靱帯を痛め、途中休場を余儀なくされた。現在もケガの影響に悩まされており、下半身のパワーと推進力に支えられてきたがぶりの威力は半減。最近ではがぶっても側面に逃げられて勢いを殺され、深追いして体が伸びきったところを仕留められる取組が目立つ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 2

    激太り危機は今や昔…浜崎あゆみ「激ヤセ説」も「連日ケーキ2個」の健啖ぶり

  3. 3

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  4. 4

    小芝風花&森川葵はナゼ外れた? 来秋朝ドラ「ばけばけ」ヒロインを髙石あかりが射止めた舞台裏

  5. 5

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  1. 6

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  2. 7

    カブス鈴木誠也に「打点王」がグッと近づく吉報 “目の上のタンコブ”スアレスにア・リーグへのトレード情報

  3. 8

    立浪和義の「白米禁止令」は星野仙一イズムの継承だろう…かつては自身も大目玉を食らっていた

  4. 9

    参政党の公党にあるまじき「メディア排除」気質…会見場から神奈川新聞の批判記者を締め出し

  5. 10

    さや氏「略奪婚は人の道に反する」と否定もネットでは“今井絵理子枠”確定の皮肉…胸元露わな妖艶スタイルも