女子アイスホッケー“スマイルジャパン”平昌へ一番乗り

公開日: 更新日:

 キップは取った。アイスホッケー女子の平昌五輪最終予選最終日(北海道・苫小牧)の12日、世界ランク7位の日本が同8位のドイツに3-1で勝利。3戦全勝(勝ち点9)で2大会連続3度目の五輪出場を決めた。全競技を通じて日本勢の平昌五輪出場権獲得は初めてだ。

 日本女子は第2ピリオドに藤本のゴールで先制。さらに小野が2点目のゴールを決めた。ドイツに1点を返されて迎えた第3ピリオドの残り約5分、久保が3試合連続のゴールを決めて2点差に。ドイツは残り2分から、ゴールキーパーをベンチに下げて6人攻撃を開始。日本は猛攻をしのいだ。

 山中監督は「選手を褒めたい。1、2戦は硬さもあったが、今日は自分たちの良さを出した。ベストゲームをした」と言った。

「五輪に出ることが目標ではない」という日本女子は、前回のソチでは悔しい思いをした。

 グループリーグでは、格上のスウェーデン、ロシアと接戦を演じたものの、グループリーグ敗退後の順位決定戦でも勝ち星を挙げられずに5戦全敗。有利なパワープレー(相手が反則で1人少ない状況)でも1点も取れず、98年長野大会と合わせて10戦10敗となり、実力と体力差を痛感した。

 ソチの悔しさをバネに、肉体改造に取り組んだ日本女子の愛称は「スマイルジャパン」。平昌行きを決めて選手は笑顔を見せたが、心の底から笑うためには本番で結果を残すことだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議