WR1位浮上狙う松山英樹 “勲章なきトップ”では意味なし

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 しかしWR7位までの選手で、メジャータイトルがないのは、松山だけだ。

 米ゴルフ事情に詳しいゴルフライターの吉川英三郎氏がこう言う。

「世界ランク1位は女子では宮里藍が立ったことがあるが、日本人男子では初めてです。ただし、メジャータイトルがないというのは、物足りなく感じます。米国ではメジャー優勝がいつまでも記憶に残り、名誉あるプロと認められる。マスターズに勝てば一生、出場することができ、オーガスタナショナルGCのメンバーにもなれる。一昔前は、メジャーに勝つとクラブ契約が100万ドル(1億1300万円)を超えるといわれ、破格の扱いになる。もちろん世界規模の高額スポンサーが殺到し、名実ともにトッププロの仲間入りを果たす。またメジャー優勝者は中東の高額大会からも招待されることになり、高額アピアランスフィ(出場報酬)を手にすることができる。それはWR1位だけでは無理かもしれない。メジャー14勝のウッズのアピアランスフィは200万ドル(2億2600万円)といわれている。メジャー1勝で50万ドル(5650万円)、2勝で100万ドルぐらいが相場です。メジャーに勝てばさまざまな面で優遇されるわけです」

「勲章」なきWR1位では価値が劣るわけだ。

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