侍Jが初戦で激突 キューバ“秘密兵器”右腕バニョスの実力

公開日: 更新日:

 しかし、昨年、代表監督が交代。WBC第3回大会を率いたビクトル・メサ監督(57)が退任、ロヘル・マチャド監督(42)が指揮を執るようになって野球が変わったともっぱらだ。

 マチャド監督は、キューバが04年アテネ五輪で金メダルを獲得したときの捕手。キューバといえばそれまで打者がとにかくフルスイングのイケイケ野球だったが、昨年6月、北米独立リーグ「カナディアン・アメリカン・リーグ」に参戦。日本の四国アイランドリーグ選抜などと戦いながら、チームにバントなどの小技や機動力を含めた細かい野球を浸透させた。

 今回、指揮を執るカルロス・マルティ監督(68)も力任せの野球からの脱却を図っている。

■日本戦へのモチベーション

 さるメジャースカウトがこう言った。

「キューバは小技を覚えたことによって意外性と戦術の幅が増えた上、寄せ集めの日本と違って常にナショナルチーム優先で結束力も強い。それに30歳過ぎのベテランが19人もいますが、彼らにはメジャーは無理でも日本球界入りの可能性が残されていますからね。合法的にいま以上の大金を稼ぐ手段があるわけで、それには日本戦で活躍をアピールするのがベスト。日本戦へのモチベーションはハンパじゃありません」

 13年の前回大会1次リーグで、日本はキューバに3対6で敗れた。「キューバ代表は恐れるに足らず」の下馬評があっさり覆されたように、日本は前回大会の二の舞いまであるかもしれない。

【連載】侍Jのライバル国を徹底分析

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  2. 2

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  3. 3

    小芝風花&森川葵はナゼ外れた? 来秋朝ドラ「ばけばけ」ヒロインを髙石あかりが射止めた舞台裏

  4. 4

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  5. 5

    参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった

  1. 6

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  2. 7

    さや氏の過去と素顔が次々と…音楽家の夫、同志の女優、参政党シンボルの“裏の顔”

  3. 8

    参政党さや氏にドロドロ略奪婚報道の洗礼…同じく芸能界出身の三原じゅん子議員と“お騒がせ”な共通点が

  4. 9

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  5. 10

    自民党を待ち受ける大混乱…石破首相は“針のムシロ”のはずが、SNSでは〈#やめるな〉が急拡大