新横綱は“金星配球マシン” 稀勢の里に平幕力士が虎視眈々

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 さらに平幕力士をやる気にさせるのが、懸賞だ。すでに3月場所は地方場所過去最多となる1900本近くに達するとみられている。うち、約300本が稀勢の里を指定したもの。これはぶっちぎりのトップで、2位で大阪出身のご当地力士、豪栄道でさえ約200本だ。

 懸賞は1本3万円なので、勝てば10本でも30万円の臨時収入。ニンジンを鼻先にぶら下げられているようなものだから、いやが上にもやる気が出る。ガチンコの実力者と評判も高かった高見盛(現振分親方)が小結止まりだったのも、常に永谷園が懸賞を出していたからだという説もあるほどだ。

 新横綱の重圧、復権をかけるモンゴル勢、さらに鼻息も荒い平幕力士。昇進早々、3月場所は稀勢の里の正念場となりそうだ。

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