守護神陥落…ベイ“小さな大魔神”山崎が悩む心と体のズレ

公開日: 更新日:

 マウンドに立ったのは九回ではなかった。

 16日のヤクルト戦、山崎康晃(24)が登板したのは七回だった。プロ1年目から抑えの座を守り、2年連続30セーブをマーク。かつて横浜で守護神を務めた大魔神こと佐々木主浩にちなんで「小さな大魔神」といわれてきたが、ラミレス監督は「球場によって好不調の波がある。今後はパットンを抑えにしていく予定。(山崎の抑え復活は)今のところ考えていない」と断言した。

 監督が降格を決めたのは2日前。15日の試合前、投手コーチ2人を監督室に呼び配置転換を伝えたという。その後、監督から変更を聞いた青山総合コーチは「精神的な部分が大きい。今の方が楽に投げられるならその方がいい」と、メンタル面の問題を指摘。山崎自身も心と体のズレに気付いていた。本人が言う。

「ボディーバランスに関しては軸のブレとかボールの力の伝え方とか、ささいなことでズレを感じる。その違和感に気付くことが一番大事なことかなと。精神のバランスに関してはリフレッシュするように心がけています。試合後はなるべく野球のことは考えず、湘南やお台場までドライブに行ったり、実家が都内なので家まで車で行ったり。実家では(フィリピン人の)母親がフィリピン料理を作ることが多いので、それを食べるのも気分転換のひとつですね。好きな料理は甘いソーセージや牛乳で作ったとろみのあるマカロニスープ(ソパス)。僕の調子が悪くても母親は気を使って野球の話をしてこない。僕もまたそれを察してしまうんですけど(笑い)」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性