森福二軍落ちで総崩れ…巨人26億円FA補強“失敗の元凶”

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 実際、ソフトバンクの工藤監督は昨季、森福を主に対左打者限定のワンポイントで起用。15年に右打者に対し、・458と打ち込まれたことで、セットアッパーから“格下げ”されていた。

■「手段」が「目的」に

 そもそも昨年、巨人周辺では、首位広島の背中が遠くかすみ始めた夏場すぎから、陽や山口俊、森福とは違う名前が、オフのFA補強候補として取り沙汰されていた。

西武の岸(現楽天)、オリックスの糸井(現阪神)を投打の目玉補強として狙っているという話でした。中日の大島、3年越しの恋人となる楽天の嶋の名前なども浮上しましたが、その時点でいずれも苦戦必至という見方があった。岸はFA権行使なら地元仙台の楽天が有力とされ、糸井も在阪球団希望という情報が流れていましたからね。大島の去就は折り合いの良くなかった落合GMの去就次第と流動的で、嶋は楽天が早くから残留を要請しているという事情がありました。そういう状況の中で、渡辺主筆のあの発言があったわけです」(球界関係者)

 昨年7月7日、高橋監督からシーズン前半戦の中間報告を受けた読売新聞グループ本社の渡辺恒雄代表取締役主筆(90)は、その足で東京ドームでの阪神戦を観戦。0-6で完敗し、広島とのゲーム差が10に広がると、「これは由伸の責任じゃねえな。フロントだよ。補強してないんだから。こんな補強をせずに、今の陣容で勝てと言ったって無理だよ」と取り囲む報道陣に話したのだ。

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