大会連覇射程圏 トンプソンじわり9位タイ浮上の“威圧感”
1年前は初日70(8位タイ)、2日目68(2位タイ)、3日目65(単独首位)と日を追うごとに調子を上げていき、最終日は省エネプレーの72でも楽々と逃げ切ることができた。つまり72ホールの戦いを熟知しており、下から追い上げて上位陣に無言のプレッシャーをかけていく凄みがトンプソンにはある。
それが180センチの長身から繰り出す米ツアーランク2位のドライバー飛距離(279.01ヤード)であり、パーオン率2位(79.49%)の正確性なのだ。
米ツアーで戦うプロにとって、大会3日目のムービングサタデーは手を緩めずにスコアを伸ばせるところまでコースを攻め続ける。もちろん日本ツアーで戦う選手にとっても同じ1日だが、そのパワーは日米では大きく違う。
2日間同じペアリングで回った2年連続賞金女王のイ・ボミ(28)は通算4オーバー44位タイに後退し、昨年2位だった渡邉彩香(23)は通算7オーバー76位タイで予選落ちと圧倒された。
「週末もポジティブにいきたい」と目の前で戦う相手のペースを崩すことができるトンプソンには、大会連覇の目は十分にあると見ていい。