2強足踏みの今こそ 5連勝で首位の阪神に“緊急補強”の声

公開日: 更新日:

 破竹の5連勝で首位を走る阪神だが、開幕前の下馬評は決して芳しいものではなかった。

 FA3選手と助っ人の大型補強を行った巨人を筆頭に、前年リーグ覇者の広島を優勝候補に推す声が多く、阪神は前年4位で若手が成長途上ということもあり、優勝予想したのは一部の阪神OBだけだった。

 しかし本命の巨人は、陽、山口俊、森福のFA新戦力が揃って二軍暮らし。開幕直後は10連勝した広島も、エースのジョンソン、抑えの中崎が相次いで離脱したことが影響し、連勝が止まった4月14日以降は9勝12敗。「2強」が足踏みする一方、阪神は5月に入って5勝1敗。開幕から巨人、広島相手に9勝5敗と勝ち越していることも大きい。

■球団幹部が現地視察

 そんな中、阪神OBからは「だからこそ、さらにライバルを引き離すための補強を考える必要がある」との声が上がっている。

「打線でポイントになるのは3番の糸井、4番の福留の後ろを打つ『5番・一塁』。原口、中谷、もしくは助っ人のキャンベルが活躍すれば文句なしだが、どれも決め手に欠ける。前年22本塁打のゴメスを解雇した直後、『残しておけば良かった』と球団内から声が出たのは、一発を打てる打者のいない打線に不安を感じていたからだ。前年4位から18年ぶりに優勝した03年は、リリーフ候補として獲得した助っ人ポートが開幕から不振に陥り、代役としてリガンを緊急補強。中継ぎ29試合で3勝、防御率1・51と活躍し、優勝に貢献した。阪神は現状、野手の助っ人はキャンベルだけ。レギュラー級の助っ人を探すのは簡単ではないが、阪神は代打陣も手薄。フロントが積極的に動くことで、本気で優勝を狙うというムードづくりも期待できる」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情