助っ人補強に消極的だった 阪神金本監督の本音は“広島化”

公開日: 更新日:

■育成コーチ復活

 阪神も昨オフ、育成コーチ制を復活させ、昨年引退した福原、藤井両コーチが就任した。かつて星野監督時代の03年にスタートしたが、和田前監督時代に廃止されていたものだ。

 高卒新人の才木(須磨翔風)ら新人3投手は福原コーチの下、鍛錬を重ねている。長年、育成が課題だった阪神にとって必要なのは、若手を育てるための土台を、より強固にしていくことだろう。

「助っ人を1人獲得するためにはシーズン途中とはいっても年俸や契約金などで億単位のカネがかかる。ちなみに、新しいファーム施設を造ったソフトバンクの三軍の年間運営費は3億円程度といいます。阪神が三軍を創設するかどうかは別にして、未知数の助っ人に1億円払うくらいなら、育成部門を強化するために使った方が身になるのではないか。きっと金本監督はそう考えているでしょう」(球界関係者)

 阪神は人気、注目度が高く、とかく結果が求められがちだが、一方でじっくり腰を据えて取り組むべき課題が山ほどあるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗