侍J稲葉監督へ…小久保氏が直接伝えたアドバイスの中身

公開日: 更新日:

「今年のWBCで打撃コーチとして支えた小久保監督に強い影響を受けています」

 侍ジャパン稲葉篤紀新監督(45)について、球界OBがこう言う。

 去る14日に大学日本代表を視察し、代表監督として始動した稲葉監督は就任会見で「小久保監督の築いたものを継承していいチームをつくりたい」と話していた。

「すでに、“先輩監督”から直接、アドバイスを受けていますよ」とは、前出のOB。

「要約すれば『ないものねだりをせず、自分ができることをやれ』ということです。稲葉監督は監督経験がない中での船出。周囲のみならず当の本人も就任会見で『監督経験がないので非常に不安があった』と言っている。同じく指導者経験ゼロで監督を務めた小久保は、戦術のことなど監督らしいことを偉そうには言えないと割り切り、自分が現役時代に培った野球観を伝えることに注力した。稲葉監督も同じ形をとると思います」

 大会前の低評価をはね返し、3月のWBCで準決勝進出を果たした小久保氏は在任時、選手に対し、「所属チームに戻った時に他選手のお手本になれるように」と考えて接した。現役時代の恩師であるソフトバンクの王会長の「選手の手本になれ」という教えを引き継ぎ、グラウンド内での立ち居振る舞いについて、しつこいほど伝えたという。さる放送関係者が言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較